かみ合わせとは?
そもそも“かみ合わせ”が悪いとはどういうことを言うのでしょうか?
歯の並び方がガタガタだったり八重歯になっていることでしょうか?
いいえ、それは“歯並び”と言い、単なる見た目の問題で“かみ合わせ”とは言いません。
かみ合わせが悪いとは文字通り上下の歯をかんで合わせたときに問題があることで、
『しっかりかみ合わせたときに下あごがズレている』、『食べ物を噛む時に上下の歯
が異常な当たり方をする』といった機能的な問題なのです。
見た目の歯並びが悪い場合に機能的にも悪いことは言うまでもありませんが、歯並び
がきれいだからと言って機能的に良いとは限りません。
たとえ歯がまっすぐ並んでいたとしてもほんの少しの位置や角度、上下の歯の位置関
係によって機能は悪くなります。
“かみ合わせ”とは機能的なことを言い、かみ合わせたときのあごの位置(顎位)、
食べ物を噛むときの歯の当たり方(咀嚼)両方を合わせたものを指します。
かみ合わせ異常の身体への影響
人間の頭は6~7kgあります。
この頭を首の骨1本で支え、前後左右に倒れないよう筋
肉で固定し、思い通りの方向を向かせています。
また、頭の重量のうち約1kgを占める下あごが色々動きます。
ですから下あごがズレていたり、食事の時に歯が異常
に当たると歯や筋肉、骨の負担が大きくなります。
また、ズレた下あごを支える筋肉が過度に緊張し首の
骨に負担をかけることによって、脳へつながる血管や
神経を圧迫し身体に様々な異常が発生します。
1)直接的な異常
・歯の異常 ・あごの関節、筋肉の異常(顎関節症) ・首の骨への負担
2)二次的な異常
・首筋を通っている神経、血管、リンパが圧迫され流れが悪くなる
・脳の血液供給が悪くなる
・体の重心バランスが悪くなる
悪いかみ合わせによって様々な身体の不調が起こります。
悪いかみ合わせが原因で身体の不調が出ている人は、かみ合わせを治すことで
他のどんな方法でも治らなかった身体の不調が治ることがあります。